エンジニアになりたい!と思っているそこのあなた.IT企業にはいくつか種類があって,それぞれで求められるスキルや選考内容が違うということを知っていますか? 選考内容が違うということは,当然対策も変わってきます.今回はあなたがどんなエンジニアになりたいのか,どのIT企業に興味があるのかを整理していきましょう!
なお,今回はざっくりと違いを見ていきますので,詳細は順次追加している各企業の紹介ページをご覧ください!
IT企業の稼ぎ方
IT企業と一言で言いますが,それには成り立ちがいくつもあります. まずはそれを確認しましょう.
- ITサービス(ゲーム,企業向けツールなど)を作って提供して売っている企業(メガベンチャーの多く,Google)
- 他社の依頼を受けてサービスを作成する企業(SIerなど)
- 自社のサービスや製品を作る中でITが必要になり,それを内製している企業 (メーカー系企業,Amazonなど)
- IT戦略の策定やシステム導入支援などのコンサルを生業とする企業
これによって働き方や待遇なども変わりますから,自分がどのような働き方がしたいのかに合わせて考えてみましょう.自己分析にもなりますよ!
もちろんですが,会社によっては跨ります.例えばAmazonは今ではAWSなどの自社サービスを提供して儲けているとも言えますよね.
ざっくりとIT企業の種類
メガベンチャー
メガベンチャーとは,ベンチャー企業のうち,市場規模が大きく,社員数も多い企業のことです. 日本では,Lineヤフーやサイバーエージェントなどがこれにあたりますね. メガベンチャーは,ベンチャー企業のように,まだまだ成長していく企業ですが,ベンチャー企業とは違い,社員数が多いため,社内の制度が整っていることが特徴です.その一方で,社員には即戦力としてのスキルが求められ,開発経験が求められがちであるという特徴があります.
- スキル: 開発経験があるとよい
- 給与:初年度の年俸は500万円程度であることが多い.昇給は控え目
- 採用時期:夏インターンを中心に,秋から冬にかけて選考が開始されることが多い.
企業の例:
- サイバーエージェント
- DeNA
- 楽天
- Lineヤフー
大手SIer(元請)
SIerとは,システムインテグレーターの略で,システム開発だけでなく,戦略の立案から設計,開発,運用,保守管理までを一貫して行う企業のことです. その中でも,クライアントからの発注を直接受け,下請けに発注している企業を元請と呼びます. 工程の上流に位置していることから,クライアントとの折衝が必要であり責任も重くなりがちである一方,給与は比較的高めであることが特徴です. 日本ではその成立過程からメーカー系,ユーザ系,独立系,外資系に分類されることが多いです.とはいえ,採用の手順的には共通する部分が多く,いわゆる通常の就活に近いといわれています.
- スキル:必須ではない
- 給与:初年度は通常の企業とあまり変わらない(月収25万程度)が,賞与の比率が大きい傾向にあり,昇給も比較的期待できる
- 採用時期:夏インターン経由の選考もあるが,本選考面接の中心時期は3月以降であり,ベンチャー系に比べれば遅め
企業の例:
- NTTデータ
- 野村総合研究所
- アクセンチュア
メーカー系企業のエンジニア職
例えば日立やNECなどは,明らかにもともとは物理的に製品を作る企業でした.ですが今では,エンジニアも採用をしています. 今や多くの製品にはソフトウェアが使われていますから,それを内製している企業も当然あります.企業によってその内情は様々ですが,企業によってはエンジニアが大きな裁量を持っている場合もあります.
- スキル:必須ではない.あると少し有利
- 給与:大手SIerに近い
- 採用時期:夏・冬インターンなどを用意している企業が多い.本選考ならば通常の就活と同じく3月以降.
企業の例:
- 日立
- NEC
- 富士通
外資系ソフトウェアエンジニア
いわゆるGAFAMなどがこれに当たりますが,これに限りません. とはいっても,AppleやFacebookは日本でエンジニアの新卒採用をオープンにしていないと思われます(知っていたら教えてください).
職種も様々で,しかも企業によって選考の中身も様々.会社の稼ぎ方,ビジネスモデルも千差万別です.
ですが例えばGAFAMの中で,エンジニアがかかわる職は以下のとおりです.
- Google: ソフトウェアエンジニア/メカニカルエンジニア/ハードウェアエンジニア(インターンの応募がかかっている職種を列挙して います)
- Amazon: ソフトウェア開発エンジニア,クラウドサポートエンジニア(AWS)
- Microsoft:技術営業職,クラウドサポートエンジニア
以上を見てわかる通り,Googleは開発的なエンジニアしか募集しておらず,逆にMicrosoftは募集していません.Amazonは開発エンジニアとサポートエンジニアの両方を募集しています.
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開発系エンジニアに共通する特徴
- 英語が必須
- 開発経験必須
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サポートエンジニアに共通する特徴
- 英語は必ずしも必要ではない
- 開発経験は必要
本サイトでは開発系エンジニアについての情報をまとめています(自分が体験したのはそっちなので……)が.サポートエンジニアについても,いずれはまとめて行きたいと思っています
- スキル:多くの場合必須
- 給与:会社によって様々だが,メガベンチャーを含め日本企業の初任給と比べれば有意に高いことが多い
- 採用時期:比較的早い傾向にあるが,本社とのやり取りが多いのか長期化しがち.年によって違うこともしばしば
企業の例:
- Amazon
- Adobe
- Goldman Sachs